新卒採用
2020.12.03
アイグッズ採用担当責任者 大城さんに突撃質問するコーナー「本音部屋」!
第1回は、エントリーシートについて。採用活動も徐々に本格化し、最近書くことも増えてきた方も多いのではないでしょうか?作成のコツやポイント、大切なことを本音ベースで質問してきました! エントリーシート作成に悩んでいて、さらに質のよいものを書きたいと思っている方、必見です。
この記事にはこんなことが書かれています
根岸
始まりました! 採用担当責任者に聞く質問コーナー『本音部屋』。このコーナーでは、就活生のみなさんが人事や社会人の先輩に少し聞きづらいことを、1年目の私根岸が代わりにバンバンお聞きして、今後の就活に役立てていただく企画です!
大城
本音、いいですね〜! なんでも聞いてください。
根岸
第1回は、エントリーシートについて。アイグッズもありがたいことにたくさんの学生さんからエントリーシートや筆記課題を提出いただいてますよね。1つひとつ目を通している大城さんにとって、キラリと光る書類はあるんでしょうか?
大城
ありますね! その方が大切にしている価値観がしっかり伝わるわかりやすい文章で、1枚を通して話に一貫性があるものがいいなという印象を受けます。時間をかけて書いてくださったものとそうでないものも、書類を読むと意外とわかるなあと感じています。
根岸
なるほど。「価値観が伝わるわかりやすい」文章がポイントですね。具体的にはどういったことでしょうか?
大城
まずは「わかりやすさ」からお話ししますね。わかりやすさには2つ要素があると思っています。
1つ目は、質問に的確に答えているかどうか。例えば『就活軸は何か』という質問に対して、『〜を大切にしている会社かどうか』『〜という社会人像が叶えられるかどうか』『〜という文化があるかどうか』といったような、会社を選ぶ上で直結する判断軸を教えてもらえるとわかりやすいですね。
一方で、わかりにくい回答例としては、『人生で大切にしていること』のみを書いてしまうこと。もちろん、就活軸を語るにあたって、人生で大切にしていることも書く必要があれば順を追って説明するのは問題ありません。ただ、就活軸と人生で大切なことの関係性を説明する文章が簡潔でないと「何についての言及なのか」がよくわからなくなってしまいます。
根岸
たしかに私も、説明が少し遠回りかも?と感じる文章を見ることがありますね。
大城
「よい文章を書こう」と意識すればするほど、文章の内容や関連性がわかりづらくなることもあるようですね。どんなによいことを書いても、質問の趣旨とずれていると、ズレの方が気になってしまいます。非常にもったいないですよね!問いに対して的確に答えが書けているかは、注意深く見直した方が良さそうです。
根岸
もう1つの要素は何でしょうか?
大城
2つ目は具体的かどうかです。例えば、人から褒められた時に、「性格が明るいよね」と言われるのと「いつも笑顔で話しかけてくれる、明るい姿に元気をもらっているよ」と言われるのではまったく伝わり方が違いますよね。
『明るい性格』を具体的な言動から説明していますし、自分の明るい性格がどんな影響をもたらしているのかもわかります。ここまで具体的だと、本当にそう思ってくれているんだろうなと情景が浮かびます。
根岸
たしかに! 就活のアンケートで『貴社に共感しました』と記載されていても、具体的にどこに共感したのか、なぜ共感したのかをより深く聞きたいな〜と思ってしまうことがあります。
大城
そうですね。社員のこんな言動やエピソードに共感したことを、自分の言葉で具体的に述べてもらえると伝わりやすいですね。
大城
質問に的確に答える。これって実は、社会人で重要になるスキルなんですよ。
具体的には、結論ファーストを心がけること。ビジネスでも相手に誤解を生むことなく、スマートに認識を確認し合える点で、とても大事なんです。
たとえば「あの仕事終わった?」と上司に聞かれた時に、『ほかの作業が長引いたのに加え、トラブル対応も舞い込んできてしまい、少ししか着手できていません』と答えたとします。この回答だと、実は上司は困ってしまうんです。
上司は「終わったか」「終わっていないか」を聞いているのに、明確に答え切れていないからです。自分の事情や背景よりも先に、結論を一番早く伝えることが大切だと感じます。
根岸
私も1年目でこの『結論から伝える』ことに課題に感じています。つい自分にベクトルが向いてしまって、相手が知りたい情報を端的に伝えられていないと思います…
大城
質問に端的に答えるには、聞く力に加えて注意力や集中力が必要かと思います。文章であれば一度書いて見直せるので、ぜひ今から端的に答える訓練ができるといいですね!
根岸
『結論ファースト』、学生時代から意識できていれば本当に役立つと思います。相手目線に立つために、さらに意識することはありますか?
大城
相手が不足している情報は何かを的確に捉え、正しく提供することですね。
これは私の経験があります。グッズディレクターをしている時に、このポーチは何円で作れるんだろうと思って、そのまま上司に「このポーチはいくらで作れるんですか?」と聞いた時があったんです。そしたら『数量・納期・仕様…諸々情報を集めないと制作費が出せないよ』と言われてしまったんです。集めるべき情報を集めないと相手は理解できませんし、ましてや助言をもらうことは難しいんだなと実感しました。
根岸
相手の立場に立つことって、とても重要ですね。
大城
本当にそうなんです。仕事は人と人のやりとりで成り立っているので、常にこの”相手思考”が求められます。エントリーシート1つとっても、ただの作文ではないですよね。そこには”企業の人事”という”読む相手”がいます。相手の立場に立って、わかりやすいように言葉を選んだり、情報を多く集めることは、相手の理解のために必要な配慮ですね。
根岸
伝え方のポイントはわかりました。それでは、その「わかりやすさ」を踏まえた上で、目を引くようなエントリーシートを書きたい!という時はどうずればいいと思いますか?
大城
まず、自分を誇張することが正しいエントリーシートの書き方ではないことをお伝えしたいです。もちろん、肩書きや成果ってその人の努力の証でもあると思います。ですが、同じような肩書きを持っている人って、この世のどこにでもいるなって思うんです。私も学生時代に生徒会をやっていた強みを活かして、一生懸命面接対策をしていましたが、『生徒会やっている学生なんて全国にたくさんいるよ』と担任の先生に言われて、ハッとしたことがあります(笑)
根岸
たしかにそうですね(笑)。では大城さんは、何を伝えることが大事だと思いますか?
大城
当時の自分は何を考えて、何のために、どんな目的で努力をしたのか。それが話せると、自分にしか話すことのできない唯一無二のエピソードになりますし、想いも伝わりやすいと思います。肩書きだけを伝えられたとしても、仕事にどう活きるのかよくわからないですよね。それよりも、行動の背景や自分なりに抱く想いを伝えてほしいです。人事にとっては、この人のこんな性格が会社ではこう活きるだろうと想像できると思います。
根岸
私も同感です。人事をやりながら思うのですが『何パーセントの売り上げに貢献した』という話よりは、その人の人となりや、どんなことに普段気づくのか・そしてどんな行動をするのかという、パーソナリティーの話の方がとても気になります!
根岸
では最後に、エントリーシートの極意を一言で表すとしたら何ですか?
大城
本音であることですね。自分で確信が持てないことを書いた時に、それで選考が進んでしまったらどうでしょう。その会社の方にはずっと偽りの姿で接することになり、最終的に自分の首を締めてしまいます。アイグッズは特に、嘘をつくことはお互いの幸せにつながらないと思っているので、本音を書くことは1番に心がけてほしいですね。
根岸
本音、1番大事ですよね。このコーナーも『本音部屋』ですし!(笑)。本音であるという大前提を踏まえたら、次にキーとなってくるものは何なのでしょうか?
大城
やはり相手の立場に立つことですね。話が上手でおもしろい人って「相手が何を求めているのか」をすぐに察知して、自分の持っている話題を瞬時に選んで出していける人だなと思うんです。だからこそ、いいなと思った企業の説明会はとくに慎重に聞いて、どんな人物像を求めているのかを肌で感じる。その後のアンケートや筆記試験で、企業が求めているニーズに効果を発揮するような話をするといいんじゃないでしょうか。
やはり仕事は相手ありきのものなので、このニーズを察知する力はとても重要です。言われなくても相手のかゆいところに手を伸ばし、楽にさせてあげる。そこではじめて価値が提供できていると言えます。ぜひ、エントリーシートは就活の一環だととらえずに、社会人生活で必要な力の訓練ができる場なんだという認識で取り組んでいってくださいね!
入りたい入りたい入りたい!と思えば思うほどに本音が言えなくなる傾向がありました。
お祈りされてもいいかなと思っている会社に限って本音でドシドシ話してそれが面接官にもウケて好評価になるという・・・
常にベースは本音であることは大切にしていきたいですよね。
面接は発表会ではなく「会話」ですので、ぜひその空気自体を楽しみながら挑めると良いですね!
とはいっても楽しむために事前準備は欠かせないと思いますので、しっかりと答えられるように話の準備はしていって、
本番は「あとは楽しむだけ」と思えばバッチリだと思います!頑張ってください!
いつも就活の勉強になります。お気に入り登録しました。
本音じゃないとか、話が結論ファーストじゃなくて序論ファーストになるって私もやっちゃいがちだなって思う時があるんです。それは前回の【自信】の記事とも関連があって、自分に自信がないから本音言えなかったり言い訳から入ったりしてると思うんですよね自分。
そういう意味でも自分自身を承認してあげられる自信って大切なんだなと勉強になりました。
エントリーシートでも、プレゼンでもなんでもそうですが、「結論→理由→独自面白エピソード→結論」のハンバーガー構成ですよね。
結論というパンに理由というキャベツとエピソードという名のビーフを挟む。キャベツは3枚まで。そういう理解です。
モッキーさんコメントありがとうございます!
ハンバーガーの例、とても分かりやすくて良いですね!
面接の際などでは、人事の方々は最初から学生さんに「完璧」を求めているわけではないと思います。
(完璧なスキルを求めていたら、新卒採用そもそもしていないと思います)
自信が少しなかったとしても、これだけは大切にしていきたい!という確信的な何かが自分の中にあるだけで
素晴らしいことだと思うので、それが伝えられると良いですね!^^
エントリーシートにおいて、どうにかして良い評価を貰いたい、ということが先行してしまい、書きながら自分の首をどんどん絞めていました。
自分を伝えることばかりでなく、伝える相手の受け取り方をもっと考えるべきだと思いました…。
たしかに、本当の自分を知ってもらえる会社の方が入ってから過ごしやすいのは当たり前だなと改めて考えられました。
しずくさん、コメントありがとうございます!
自分の行動を客観的に見て、改善意識を持てるしずくさんは素晴らしいです。
等身大の自分を受け入れてもらえる一社に出会えると信じて、就活頑張ってくださいね。応援しています!
シリーズ本音部屋ということは、本音の就活話が何回か聞けるのですね。もしよければ動画選考のコツについても本音でズバッと説いていただけませんか。楽しみにしています。
北の国からさん、コメントありがとうございます!
はい!コーナーで続けていきますので、楽しみにしていてください^^
動画選考についてのリクエストもありがとうございます。
ご意見を元に、作成させていただきますね!
まず本音言うと、エントリーシートは手書きではなくワードで提出させていただきたい。
東京822さん
コメントありがとうございます!そうですね、オンライン化も進んでいるので、どんどん就活の形も変わっていくと思います。
ただ今は手書きの文化も根強く残っていると思いますので、「変えられること」に目を向けて頑張っていただきたいです!
本音で結論ファーストで言うと、「エントリーシートはEXCELではなく手書きで書くべき」というこの日本の風潮はどうにかして欲しいですね。毎回毎回手書きで書くのは手が疲れますし、生産性が低い業務を企業が学生に課しているようにも思えます。
書道家じゃないぞさん、本音のコメントありがとうございます!
ただ課せられたことをそのまま受け取るのではなく、「この行為は果たして必要なのか」と疑い、本質的な目線に立てることが良いなと思いました!
オンライン化により、だんだんと手書きの文化は無くなるのかなと感じています。
就活応援しております。頑張ってください!
最近、メディアで根岸さんをよく見かけます。文章がいつも惹き込まれます
嬉しいお言葉をありがとうございます!とても励みになります!!
これからも更新して参りますので、楽しみにしていてください^^
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