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「ぶっちゃけ、リーダーなんてやらない方が楽?」横浜FC・岩武選手とアイグッズ管理職が、それでも“役職の面白み”に気づいた瞬間

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こんにちは!広報担当のSです。

最近、ビジネスの世界では「管理職やリーダーは罰ゲーム」なんて言葉を耳にすることが増えました。責任ばかりが増えて、割に合わない。同期と同じ立場で、楽しく目の前のことだけに集中していた方がラクに決まってる――そんな風に考えて、どこか一歩引いてしまう気持ち、正直ちょっと分かる気がしませんか?

でも、本当にリーダーという役割は「ただの負担」なのでしょうか?

今回は、Jリーグという過酷な競争の世界で、横浜FCの副キャプテンを4回務めた経験のある岩武克弥選手をお迎えしました。対談相手は、アイグッズの組織を支える新卒入社8年目のOマネージャー。

綺麗事は一切なし。「最初はイエスと言うしか選択肢がなかった」という等身大の本音から 、チームをまとめる立場として「ブレない自分軸を持ち、必要な役割を全うしてきた立ち回り術」まで 。

二人の熱い掛け合いから、役職者になったからこそ見える、社会人の“真の面白さ”を紐解きます!

役職を与えられて、初めて「監督の景色」が見えた。
――ガムシャラな若手がリーダーになるまで

Oマネージャー
Oマネージャー

岩武選手、本日はよろしくお願いします!実は私たち、同じ1996年生まれの同い年なんですよね 。活躍されている姿をずっと拝見していたので、今日お話しできるのが本当に嬉しくて。

岩武選手
岩武選手

よろしくお願いします!同世代の方とこうして仕事や組織の話ができるのは僕も新鮮で嬉しいです。

Oマネージャー
Oマネージャー

私は今、アイグッズで新卒採用の責任者(マネージャー)をしているのですが 、学生さんと話していると「責任が増えるからリーダーになりたくない、何もしない方がラク」という声をよく聞くんです。岩武選手は最初から「リーダーをやりたい!」というタイプだったんですか?

岩武選手
岩武選手

いや、全然そんなことないですよ(笑)。自分が一番トップに立って引っ張るタイプでは全くなかったです。どちらかというと、チーム全体の雰囲気を見て、若手にどう声を出してもらうかを考える。そんなバランサータイプでした。プロになってからも、監督から「副キャプテンどう?」って言われて、その……ノーとは言えない世界ですから(笑)。

Oマネージャー
Oマネージャー

 始まりは「イエス」しかなかったんですね(笑)。実際に副キャプテンという役割を背負ってみて、大変だなと感じる瞬間や、ご自身の視点に変化はありましたか?

岩武選手
岩武選手

正直言うと、チームが良い時は副キャプテンは誰からも注目されない存在です。でも、負けた時は「あいつの責任だ」「もっと声を出せばいいのに」って、一気に自分に矢印が向くんです 。勝っている時は注目されず、負ける時だけ責められる。そこは難しさであり、一種の不条理だなと感じることもありますね

Oマネージャー
Oマネージャー

プレイヤーのままでは味わえない、役職者ならではのプレッシャーですね。その不条理、実はビジネスの現場でも全く同じです。私は社長とメンバーの間の「通訳」の役割が多いのですが、会社の雰囲気が少し悪くなったりすると、月に1回の匿名アンケートで、会社への厳しい意見がぶわーっと集まってくることがあって。

岩武選手
岩武選手

ああ、匿名だと余計にリアルなのが来そうですね。

Oマネージャー
Oマネージャー

うまくいっている時ほど何も書かれないのに、微妙な空気の時ほどリーダー側に厳しい意見が集まる傾向にありますね(笑)。でも、そんな大変さがある一方で、岩武選手がそこに向き合い続けられる理由は何ですか?

岩武選手
岩武選手

やっぱり、実際にキャプテンマーク(腕章)を巻いてピッチに立った瞬間が大きな転機でした。それまでは正直「自分が活躍したい」とガムシャラだったんですけど、マークを巻いた瞬間、変な言い方ですけど「周りを見ないとな、チームを背負わないとな」と、強制的に考えさせられるようになったんです。役職を与えられたことで、自身の背筋がグッと伸びた感覚がありました。

Oマネージャー
Oマネージャー

役職についてから、変化はありましたか?

岩武選手
岩武選手

それまで見えなかった「監督の景色」が見えるようになったことですかね。まるで、チームを天井から見ている感覚が身につきました。

例えば、今期J1に昇格するための戦略は何か、そこには現状何が足りないのか、メンバーのコンディションはどうか、経営母体である会社とはどのような交渉をしているのか、サポーターの皆様はどのように自チームへ期待をしてくれているのか…。

チームを引っ張ることは、想像以上にさまざまなアンテナを貼る必要がありますし、監督は僕たちが見えないところで、関係各所へ調整をしてくれています。本当に大変です。だからこそ、監督の理想を実現するために自分はどのような役回りをすべきか?を考えるようになりました。特にメンバーへの声掛けをはじめとする、チームの良い空気づくりはよく意識しています。

チームが勝って監督が心から喜んでいる姿を見た時は、自分のこと以上に「やってよかった、嬉しいな」って思えるようになりました 。

Oマネージャー
Oマネージャー

素敵ですね…!実は私も、新卒2年目になって後輩ができたとき 、初めて「上司がどんな気持ちで私を育ててくれていたのか」という景色が見えるようになったんです。何も役割を持たないままプレイヤーとして過ごしていたら、ずっと自分のことしか見えていなかったな、ってゾッとすることがあります。

💡 ここがポイント!【学びのまとめ①】
「何もしない方がラク」なのは間違いない。「良い時は注目されず、悪い時だけ責められる」という不条理もある。けれど、プレイヤーのままでいるうちは、どこまで行っても「自分の景色」しか見えない。
あえて役割や役職という打席に立つからこそ、視座が強制的に引き上げられ、組織のトップと同じ「高い視点の景色」が見えるようになり、人として圧倒的に成長できる

柔軟に変える、だけど芯はブレさせない。
チームで必要とされる「自分軸」と「最低ラインの約束」

Oマネージャー
Oマネージャー

役割を背負うことで視座が高まると、今度は「組織の激しい変化」にも敏感になりますよね。岩武選手が長く同じチームで求められ続けている秘訣は何ですか?

岩武選手
岩武選手

サッカー選手って、チームスポーツでありながらも、中身は全員が「個人事業主」なんです。最終的には自分の実力がすべてで、人のことを言っている場合じゃないシビアな世界。しかも、監督が変わると求められる人材やプレイスタイルも180度変わります。

柔軟に変える、だけど芯はブレさせない。チームで必要とされる「自分軸」と「最低ラインの約束」
Oマネージャー
Oマネージャー

自分の得意なやり方が、明日には通用しなくなるかもしれない恐怖がありますね。

岩武選手
岩武選手

 そうですね。だからこそ僕は、ここ数年常に「今、監督はどんな人を欲しがっているか」「チームの中で自分はどういう立場を求められているか」を客観的に観察して、自分の役割を柔軟に変えるようにしています。自分のプレイスタイルに固執するんじゃなく、置かれた環境に合わせて自分を変化させる「柔軟性」がないと、個人事業主としては生き残っていけないですから。

Oマネージャー
Oマネージャー

まさにビジネスにおける環境適応能力そのものです。「学生時代とは異なり、社会に求められるものを提供する側に回る」点では、社会人にも同じような柔軟性が求められると感じます。でも、そうやって周りに合わせ続けていると、「自分自身の軸」を見失ってしまいそうになることはありませんか?

岩武選手
岩武選手

そこは、自分の中にしっかりとした「ブレない軸」があるかどうかが大前提ですね。軸さえしっかりと持っていれば、極端な話、海外に行こうが何をしようが、最後しっかり結果として返せればいいと思っているんです。

Oマネージャー
Oマネージャー

柔軟に役割を変えるからこそ、根底の軸が大事になるんですね。とはいえ、変化やプレッシャーが大きい中で、心が壊れそうになることはないのでしょうか?

岩武選手
岩武選手

昔はありました。感情に振り回されて、周囲にそれが伝わることも…(笑)だからこそ、「最低限、ここまではできているから大丈夫」っていう自分の中の合格ラインを作るようになりました。たとえば、今は試合に出られていなくても、自分の中で満足のいく質の高いトレーニングはやり続けられている、とか。

Oマネージャー
Oマネージャー

結果がどうあれ、「自分のここまではやり切る」という基準を明確に持っておく。

岩武選手
岩武選手

 そうです。どんなに小さくても「自分との約束」だけは裏切らずに守り続ける。その最低限のベースを自分で認められているからこそ、心が壊れずに、どんな環境変化にも恐れず柔軟にチャレンジできるんだと思います。

加えて、日頃のブレないセルフマネジメントとして、常に100%全力を出し切るんじゃなくて、あえて「余力を10%〜20%残した、80%〜90%の状態」をキープするようにも意識しているんです。

Oマネージャー
Oマネージャー

常に10%〜20%の余力を残しておく、ですか?

岩武選手
岩武選手

はい。キャパオーバーになって感情が爆発するのを防ぐための防衛ラインです。この世界、メンタルが立ち直れなかった人はどんどん落ちていっていなくなってしまう。だからこそ、常に少しの余力がある状態を保つことで、どんな変化の波やプレッシャーが来てもフラットに対応できるようにしています 。

Oマネージャー
Oマネージャー

なるほど…!自分だけでなくメンバーの管理もしなければいけない人にとっては特に大事ですね。私は心が落ちた時、頭の中のモヤモヤを全部メモに書き出すようにしています。「これって本当にそこまで悩むべきことか?」と客観視して、次のアクションを決めるんです。自分をコントロールして軸を保つという意味では、通じるものがあるかもしれません。

岩武選手
岩武選手

それ、めちゃくちゃいいですね!実は、僕は試合2日前から絶対に友達を家に泊めないことを心に決めていて。頭を空っぽにするのと近いかもしれません。そうやって自分だけのブレない土台を守れているからこそ、組織の中でどんな役割でも全うできるようになるんだと思います 。

💡 ここがポイント!【学びのまとめ②】
激変する環境を生き抜くリーダーは、セルフマネジメント術に長けている。自分の中に「これだけは裏切らない」という自分との約束を強く持つ。メンタルが安定しているからこそ、表面の役割やプレイスタイルを組織のニーズに合わせてどこまでも柔軟に変形させられるのである。

圧倒的な当事者意識から始まる。
未来のリーダーを創る「噛みつく力」と「聴く力」

Oマネージャー
Oマネージャー

 ここまで、役割を背負う面白さや柔軟な軸について伺ってきましたが、就活生の皆さんからすると「最初からそんな器用なことできないよ」と思ってしまうかもしれません。岩武選手のように、将来的に組織を動かせる人になるために、若手のうちはどんなスタンスでいるべきでしょうか?

岩武選手
岩武選手

若いうちは、とにかくギラついて上の世代に「噛みつく」ことですかね!僕自身、若い頃は練習中に上の選手に向かって「なんで負けるんだよ!」って生意気に噛みついていましたから(笑)。言われたことをわからないまま、ただ「はい」ってやるより、自分の意見を持って「僕はこう思うんですけどどうですか?」って踏み込んでいく方が 、圧倒的な当事者意識を育てると思うんです。

Oマネージャー
Oマネージャー

ちなみに、ただの生意気な人で終わる人と、そこからステップアップして、将来的にチームを見られるリーダーになっていく人の違いってどこにあるんでしょうか。

岩武選手
岩武選手

噛みついたままで終わらせず、その後にちゃんとお互いに会話を重ねるキャッチボールができるかどうか、ですね。僕は練習中にめちゃくちゃ噛みついた後、練習が終わったらすぐにその先輩のところに行って「さっきは生意気にすいませんでした!」って謝りに行っていました(笑)。

成果を出すために本気でぶつかるけれど、ピッチを降りたらリスペクトを持って対話をする。そうしたラリーを繰り返すうちに、徐々に先輩たちが言っていた言葉の意味が、すっと自分の中に落ちるようになってくるんです 。

Oマネージャー
Oマネージャー

最初は「何言ってんだ?」って思っていた先輩や上司の言葉が、理解できるようになるタイミングが来るんですね 。

岩武選手
岩武選手

そうです。プロでもビジネスでも、最終的に上に行って組織を引っ張れる人って、この「人の話を素直に聴いて、自分に落とし込める力」がある人なんじゃないでしょうか 。自分で考える力と聴く力を同時に養っていく。そうすればチーム全体を見渡せるリーダーへと変わっていけるんだと思います。

Oマネージャー
Oマネージャー

両輪を回すことこそが、未来のリーダーになるために必要な準備なんですね!

…岩武選手、お時間も近づいてきましたので、最後にこれから社会へ羽ばたく就活生の皆さんに向けて、熱いメッセージをいただけますか?

岩武選手
岩武選手

そうですね。色々難しいことも言いましたけど、僕が一番根底で大事にしているのは「自分が楽しめるか」です 。笑える時が一番幸せですから。就活の軸なんて最初はぶれていてもいいし、次の日に違うこと言っててもいい(笑)。

Oマネージャー
Oマネージャー

ぶれていても、いいんですか?

岩武選手
岩武選手

 全然いいです(笑)。ただ、さっき言ったように、最低限「自分はここに行きたい、これだけはやり切る」という自分との約束だけ持っていれば 、絶対に何かが開けます。学生の皆さんには、就活は大変な時期だとは思うんですけど 、頑張れとも言いたいし 、それと同じくらい、今しかない時間を恐れずに思いきり楽しんでほしいなと思います。

圧倒的な当事者意識から始まる。未来のリーダーを創る「噛みつく力」と「聴く力」

💡 ここがポイント!【学びのまとめ③】
最初から完璧に組織を見られるリーダーなんていない。若手のうちは、成果に対して圧倒的にこだわり、牙を剥いてぶつかっていく時期があっていい。大切なのは、その熱量の裏側にリスペクトを持ち、周囲の声を「聴く力」を育てること。その往復の先にしか、真のリーダーシップは芽生えない。

編集部より読者のあなたへ

「管理職は罰ゲーム」。世間のそんな言葉を吹き飛ばすほど、今回の対談は熱く、そして未来へのワクワクに満ちた時間となりました。

ここで、今回二人が交わした「リーダー論」を、3つの学びとして要約します。

<チャンスを得なければ勿体無い!?対談から見えた「リーダー論」>

1.役職者は多角的視点が養われ、見える景色が奥深くなる。
そして自分一人では味わえなかった「チームで成功を勝ち取るやりがい」を得られる。

2.役職者はセルフマネジメント術が身に付く。
ブレない自分軸から役割を柔軟に変えられるようになり、さらに多様な経験を積める。

3.リーダーへの第一歩は「圧倒的な当事者意識」と「周りの意見を聴く素直さ」。
誰にでもリーダーになれるチャンスは転がっている。

最後になりますが、今回インタビューをさせていただいた横浜FCの岩武克弥選手、本当にありがとうございました!

プロとしてシビアな世界を生き抜く圧倒的な強さを持ちながらも 、ユーモアを交えて場を温めてくださる、気さくで優しいお人柄がとても印象的でした。ピッチ内外で誰もが信頼を寄せる理由が詰まっていると感じた素晴らしい時間でした 。

岩武選手からいただいた熱いエッセンスを胸に、アイグッズもさらに突き進んでいきます!