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新卒採用

2022.09.26

仕事の「難しさ」をリアルに体験するには…?採用担当が語る、24卒インターン制作裏話

仕事の「難しさ」をリアルに体験するには…?採用担当が語る、24卒インターン制作裏話



みなさん、こんにちは!
アイグッズマガジンを読んでくださりありがとうございます。

アイグッズで新卒採用の責任者をしている、大城です。
2019年新卒でアイグッズに入社し、以来4年間、採用担当として奮闘してきました。

アイグッズの新卒採用活動は一般的な面談の積み重ね…ではなく、長期的なインターンや実践ワークを通して、仕事の本質やアイグッズの考えを体感していただき、採用する側・される側の双方にミスマッチのない採用を目指しています。



今回は、そんなこだわりを持ったアイグッズが、どのような考えでインターンを制作・運営しているのか。また、採用担当としてどんな部分に悩んでいるのか。その「採用の裏側」を赤裸々に公開しようと思います。



「企業ってこういう風に創意工夫してインターンを作っているのか」
「人事ってこんな視点を持ちながら採用活動をしているんだな」

と新たな視点を得ていただける機会になればうれしいです!

今年のインターンテーマは、過去の悔しい経験から生まれた


今年、インターンで一番実現したかったこと。


それはズバリ
「仕事の表面だけでなく深い部分まで知って、リアルをつかんでもらうこと」
です。


アイグッズの採用活動は、目標人数が採用できればよいわけではなく、採用後本人が活躍できるか、仕事を通して幸せになれるかまでをゴールとしています。


なので採用がうまくいったか・いかなかったか、新社員が本当に活躍できるか・イキイキと働けるか・アイグッズを選んでよかったと思えるかは、当たり前ですが、すぐにはわかりません。

最後になって掛け違えていることに気づく「第一ボタン」にならないよう、慎重に未来を考えながらすり合わせをする……本当に奥が深い仕事だと思います。

そんな考えのもと、私たちは「採用する責任」を重く受け止めており、本人とたくさんのすり合わせを重ね、アイグッズに入社を決めていただきます。




しかし過去4年間、採用に携わってきて、「入社後実際に働いてみて、こんなはずではなかった」という声をたまに耳にはさむことがありました。



具体的にどんなギャップがあったのか。

私たちの本業である「海外生産のグッズ制作」という仕事は、大量生産ゆえの不測の事態も起きやすく、1つの小さなミスが重大な事態を引き起こす可能性があります。関わる人も多く、海外とのやりとりがある上にコミュニケーションに苦戦する日々……学生のみなさんが思っているよりも、何倍も難しく緊張感を強いられる仕事だと思います。


さらに、アイグッズはまだまだ出来立てで成長途上の会社です。

グッズに関わる職種だけでなく、新規事業を1から立ち上げている人もいれば、一般的には3人分くらいの仕事を1人で引き受けて、社内の仕事をフルで回している人もいます。それぞれのメンバーが少数精鋭でアイグッズを支え、発展させているんです。


だからこそ新卒で入社するメンバーにも、「1年目だから」というスタンスではなく、入社1日目からプロとして表舞台に立つことが求められます
(もちろん、挑戦ゆえの失敗は大歓迎です。しかし、年次に関係なく常にお客様の期待以上のパフォーマンスを出す「姿勢」が、全社員に対して求められる会社です)

「想像していたのと完璧に同じ環境だった!」を実現するのは難しいことです。入社して初めてわかることは、少なからず絶対にあるものだからです。

しかし、やはりネガティブな意味での「ギャップ」を聞くと、採用担当者として、もっと事前に伝えられたことはあったんじゃないか……と悔しい思いをすることも。


仕事の難しさ・創業7年目のリアルをもっと鮮明に伝え、互いが覚悟を持って内定をリクエスト・承諾するーー。それが私たちに今もっとも必要なこと、そう強く実感したんです。


「入社してみないとわからないよね」という思い込みをなくし、よりリアルにアイグッズを体験していただく。

自分のなりたい姿になれる場所なのか、細かい部分まで確かめてもらう。

アイグッズという仕事現場に飛び込んで、リアルをつかんでもらう。



これらを実現するインターンにしたいという思いから、今年のインターンテーマは

DIVE INTO「  」


に決定しました。


インターンの「核」となるテーマ設定は、インターン制作の中でも一番大事な要素。このテーマを決定するまで、チームで1ヶ月にわたる話し合いを重ねました。


ポスターも未知の世界に飛び込むワクワクや期待を表現できたのではないかと思っています。合同説明会でもこのチラシは学生のみなさんの間でも大変好評で、イベント終了時には1枚も残っていませんでした。

igoodsインターンシップ 2024
igoodsインターンシップ 2024
いつも想いをカタチにしてくださる社内デザイナーさん、ありがとうございます!



未知の世界に飛び込む「楽しさ」も伝えたい


アイグッズを深く知ってもらいたいという想い以外に、もう1つ大事なメッセージがこのDIVE INTO「  」には隠されています。

それは「勇気を持って未知の世界に飛び込み、自分の殻を破る楽しさ」です。



一度、みなさんにこの動画を見ていただきたいです。



短い時間ですが、この動画で何を感じられましたか?



この動画にあるように、現社員の多くがアイグッズへの入社に意思を固める前、



創業間もない会社に、新卒で入ってよいのだろうか?
簡単ではない道を、自分自身は乗り越えていけるのだろうか?
企業変化が著しい会社に、ついていけるだろうか?

と、「アイグッズに対する未知」「自分に対する未知」に対して不安を抱いていました。


しかし、「未知」とは、裏を返せば「可能性」です。


挑戦の壁が高ければ高いほど困難は大きいですが、その壁の高さと比例するように、自分の肥やしとなるもの・得られるものは何倍も増え、人生の厚みとなっていきます。

勇気を出して、自分の知らない世界に一歩入ってみる。
自身の中に眠る可能性と向き合い、新しい世界に出逢う。
自分の殻を破る瞬間の楽しさ、面白さを感じてほしい。



そんな想いがこのDIVE INTO「  」には込められているんです。

学生に本気すぎて、恐ろしく長いプログラムが出来上がる


DIVE INTO「  」のテーマを決めた後は、実際のプログラムを設計します。

今年は最終的に、以下5つのプログラムから構成されるよう設定しました。

①アイグッズの理解を深め個人のキャリア設計も行う【1dayインターン】
②シミュレーションワークでアイグッズの姿勢を知る【1dayインターン】
③企画〜営業まで本物の実務を体感する【3daysインターン】
④将来の新事業をチームで設計し社員の前で発表する【2daysインターン】
⑤実際にお客様の元へ出向き社会人を経験する【2~3ヶ月長期インターン】

学生に本気すぎて、恐ろしく長いプログラムが出来上がる


…こうみると、アイグッズの選考フローって、恐ろしく長いですね。笑



しかし、この長さには理由があります。


もう少し制作者側の意図と絡めてフローを説明すると、以下のような3段階構成になっています。階段を駆け上るように、段階的に成長できるステージを用意したんです。

【段階的に用意された成長ステージ】
(基礎)
自分の就活軸やアイグッズという会社を
知ることからスタート

(体感)
業務を実際に体験し、
今ある事業のほか新しく事業を作る
経営視点・チーム力を磨く

(本番)
最終的に本物のお客様の元へ足を運び
社会人をリアルに体験



選考中は、短い学生でも2ヶ月、長ければ半年以上関わらせていただくことになります。

学生と会社の効率を考えると、選考フローは短い方がよいですし、能力テスト等を導入した方がよいかもしれません。面接も機械的な方が断然早く終わると思います。



ただ、私たちの採用のゴールは「入社した人に実際にご活躍いただき、幸せになっていただく」こと。その達成のためには、効率重視の採用活動は行わないと決めています。

また学生にとっても一方的に判断されるような就活って、楽しくないと思うんですよね。



日本には、2022年9月時点で約367万社の企業があるといわれています。


人生の岐路である「就活」という大事な時期に、1/367万の確率でアイグッズと出逢っていただいたこと。そのこと自体がまず尊いですし、学生のみなさんには「就活でアイグッズに出逢えたことがターニングポイントとなった」と思ってもらえるくらいの機会を、本気で作りたい。

そんな使命感を抱きながら(採用チーム3名で運営するので大変なことは容易に予想できましたが)、このフローをやり切ろう!と覚悟を決めました。


採用チームに立ちはだかった3つの壁



…とはいえ、一筋縄ではいかないのが新卒採用です。

テーマも決まり、具体的なプログラムも決まったところで、ワークに落とし込む際に私たちに立ちはだかった3つの壁を、学生のみなさんにもありのままに公開しようと思います。

①「リアルな現場」を忠実に再現すること


まず一番初めに当たった壁は、コンテンツづくり。
実際の仕事現場をどうワークに落とし込むか?という問題です。


リアルを伝えるぞ!と意気込んだDIVE INTO「  」ですが、小手先でワークを作ると、どうしても”疑似体験止まり”で終了してしまいます。

ゲームのサッカーがうまくても、実際にボールを使うリアルなサッカーは全然できなかったりする。それと一緒で、体験ではよくても、実際に働いてみて「違うかも..」という感想が浮かぶなら本末転倒です。



そんなミスマッチが起きないように、幾度となく現場社員へのヒアリングを繰り返し、現実になるべく近い形にそってワークに落とし込む必要がありました。


「創意工夫が必要とされる業務は?お客様とはどのような会話がなされている?業務フローの中で一番難しいと思う部分は?企画営業の腕の見せ所となる部分は?」……たくさんの社員に聞き回って、それをワークへと転換する難しさがありました。


さらに、私たちは仕事のやりがいや楽しい部分だけでなく、その前段にある「泥臭さ」こそ学生のみなさんに伝えたいと思っていました。週5日・1日8時間働くからこそ実感する部分を、数時間・数日間でどう表現していくのか。小手先の体感でなく、仕事の本質を伝える工夫が採用チームに求められました。

②現場社員が忙しい


次に、純粋なリソース問題です。
これはアイグッズだけではなく、この規模感での会社の「あるある問題」だと思います。



リアルを追求しようとすると、グッズディレクターをはじめとして、各部署の責任者にインターンの運営に協力してもらう必要があります。しかし当然、現場社員も日々の目標達成や業績貢献に全力を上げており、大規模の企業と違い、1人ひとりの業務が多いのも事実です。

新卒採用自体は全社的に賛同を得ており、「ぜひ採用に参加したい、学生のみなさんに価値を届けたい」と言ってくれるメンバーも多いですが、なかなか時間を割きづらい…という現実が待っていました。


でも、学生にリアルを伝えられなければ、学生のためにもなりません。いかにバランスのよい体制を整えられるか……全体最適を考え調整する力が求められました。

③それぞれの学生が求めている「成長像」が違う


最後に、学生1人ひとりが求めていることが違う、ということです。


当たり前ですがみなさんには異なる個性があり、それぞれの価値観があります。アイグッズのインターンに対して期待してくださっていることもバラバラです。私たちは、ただ押しつけの成長を求めるのではなく、学生のみなさんが求めていることに沿って価値を提供したいと考えています。



同じワークをして、すごく成長したと感じられる方もいれば、このワークじゃ成長できなかった、と思う方もいるかもしれません。1人ひとりの期待値にどう向き合っていくか。そこも大きな課題でした。

こうして壁を乗り越えた

①“再現”に頼らず、現場に直行してもらう


採用チームで最善を尽くし、できる限り仕事の再現をワークに取り込んだ上で、インターンの後半部分である長期インターンでは、実際に社員と同様9:00に出社、18:00まで働いていただくことにしました。

「インターン生だから」という言葉はなしにして、普通に営業に同行しお客様と名刺交換をしてもらいます。色々なプロジェクトの社内会議にもお呼びして、議事録をとってもらったりもします。



さらには営業同行中、先輩と話すのも大事な時間。
例えば、あるインターン生は、先輩社員から次のような話が聞けたことが印象的だったと語っていました。


「次に会うお客さまが以前、商談の時間に、ポロッと社内の課題についてこぼされたことがあった。そこで、アイグッズとしてご支援できる策を熟考し、今日9つのご提案をしようと思っている。お客様はおそらく提案は1つだけだと思っているはずだから、ご満足いただけるんじゃないか。また、今日用意してきた以外にももっとよい選択肢がご用意できないか、頭をフル回転させて、次の商談のことを考えるようにしている」


……こういった先輩社員の陰ながらの努力や、アイグッズの仕事に対する基準の高さを実感することで、仕事の泥臭さ、そしてそこから得られるやりがいもリアルにお伝えする時間になればと考えています。

インターン中、展示会に参加しているインターン生の様子
インターン中、展示会に参加しているインターン生の様子

②社員にとっても価値あるインターンにする



いかに社員に時間を割いてもらうか。その解決策を探っているときに、「採用の現場こそが既存社員教育の時間として使えるのではないか」という発想が思い浮かびました。


学生のみなさんにとっての「インターンの時間」が、社内にとっては「研修の時間」になるという捉え方です。



特に2daysインターンでは学生が会社の未来について考え、社員の前で10分以上発表します。思わず「みんな社員だったっけ?」と思ってしまう当事者意識で、真剣に将来のアイグッズに向き合い、形にしようと奮闘する姿に、感動する社員も多いはず。

普段研修時間として充てていた時間を、一部採用の現場に巻き込んでしまう。
「先輩社員が教えるだけの時間」とするのではなくて、逆に「学生のみなさんから学ぶ時間」とする。


そうすることで、忙しい社員にも時間を割いてもらいやすいですし、学生のみなさんが入社した後も、先輩がしっかりと後輩の意見を汲み取れるような、ボトムアップ型の組織が作れると考えました。

社員発表直前の様子。学生のみなさんの気合いや姿勢に、いつも社員が学ばされます。
社員発表直前の様子
学生のみなさんの気合いや姿勢に、いつも社員が学ばされます

③渾身の「日報コメント」で1人ひとりに向き合う


最後に、学生のみなさんの期待値に関する課題です。


1人ひとり、求めてくださっている成長・抱えている課題が違うのであれば、そこに対して採用チームから真摯にコメントができればいいんじゃないか…と思い、社内でも活用されている「日報」を取り入れることにしました。


アイグッズ社員は全員、週の終わりに今週の成果や所感・気づきを記し「週報」として全社へ展開します(1年目のみなさんには毎日提出いただく「日報」もあります)。
さらに、先輩後輩関係なく、誰でもその日報に対してコメントができる文化があるんです。

③渾身の「日報コメント」で1人ひとりに向き合う
実際の日報コメント
新人社員の日報に対し、マネージャーがコメントで激励しています



この「関心を持ち合う・認め合う・気づきを相互に与える」アイグッズの文化をインターンに応用し、日報を通して成長機会を創り上げていくことに。

実際のインターン日報シート
赤く囲っている部分に、社員からの長文フィードバックが書き込まれます
実際のインターン日報シート
赤く囲っている部分に、社員からのフィードバックが書き込まれます

スタッフ所感の部分には、

・採用担当から見て、〇〇さんはチームでこんな役割を担えていると思います
・〇〇さんが「こう成長したい」と仰っていましたが、次はこんなアクションを取ってくださることを期待します
・〇〇さんはもっとこんな活躍ができると考えます


といったように、学生さんにとって「新たな視点」を与え、日々ステップアップできるようなコメントを記載することにしました。



実際に、学生さん1人ひとりに合わせ適切なアドバイスを熟考し、心を込めて書かせていただいているので、気づいたらかなり遅い時間になっていることも…。



しかし私たちが考え抜いた言葉が目の前の学生さんに届き、涙を流しながら受け止めてもらえたり、最終日に「自分を大きく変えることができました」と言っていただける時は、心が震えるほどうれしくなります。

最後に 合言葉は「目的地」

最後に 合言葉は「目的地」



いかがだったでしょうか。


今回は、インターン制作という採用担当の1つの業務を通して、普段学生のみなさんがあまり触れることのない「採用担当の裏側」を包み隠さずお伝えさせていただきました。


普段は堂々として見えるかもしれない採用担当も、正解のない中、さまざまに迷い、時には葛藤し…就活という人生の岐路を重く受け止め、ご一緒させていただいている「覚悟」が伝わればうれしいなと思います。



今日お伝えした悩み以外にも、過去たくさん乗り越えなければいけない壁が、採用チームには山積していました。

しかし、どんな壁があっても何度も前を向いてがむしゃらに仕事ができたのは、私にとっての「働く目的」、そして「アイグッズで頑張る目的」が明確にあったからだと思います。

目的地不明でただ電車に揺られている時と、「今からディズニーランドに行く」と目的を明確にして電車に乗っている時とでは、自身のワクワク度は圧倒的に違いますよね。


人は目的が明確であればあるほど、モチベーションが湧いてきて、自然と自分の手足を動かし行動することができます。



今就活をしているみなさんも、明確に目的を持てているでしょうか。


「なんとなくみんな就活をする時期だから」
「ときの流れに身を任せているから」

と、ただ闇雲に就活をしていると、苦しくなる時期が訪れるかもしれませんし、自分がここで働きたい!と心から思える場所には出逢えないかもしれません。


この記事を読んでくださったみなさんには、改めて

「自分は何のために就活をしているのか?」
「そもそも何のために働くのか?」
「将来自分はどんな人になりたいのか?」
「人生が終わる時、何を感じながら死を迎えたいか?」

…などなど、多角的な問いを自分に投げかけ、自分なりの価値観・人生の指標となるものを探していってほしいです。



アイグッズのインターンでは、上記のような「働く目的に立ち返るワーク」も行います。自分探しを改めてしたい方、ぜひ挑戦してみてください。全力で採用チームがサポートいたします。


アイグッズは、今後もみなさんの就職活動を応援しています。

次回のアイグッズマガジンも、どうぞお楽しみに!

想いをカタチに。
ENTRY26卒エントリー