みん就「2026年卒 就職人気企業ランキング」において、アイグッズが総合27位にランクイン。そのほか、「若いうちから活躍できそう」1位、「経営者・ビジョンに共感」1位など、複数の注目カテゴリで高評価を獲得しました。

総合1〜100位のランキング内訳を見ると、従業員数が一番少ないのはアイグッズで85名。そしてアイグッズの次に少ない企業様は405名、最大の従業員数は38万名(グループ連結)という結果でした。(2025年6月時点)
今回はその結果を受け、社長・グッズディレクターFさん・採用担当Yさんがマガジン編集担当と共に、アイグッズの中の人だからこそ語れるリアルな座談会を実施。ランキングの裏にある、「なぜ評価されたのか」「本当にそうなのか」を率直に語ります。
この記事の内容
ランキングを見た瞬間、どう感じた?
マガジン編集部:
まずは、今回のランキング結果を見た瞬間の感想から聞かせてください。率直にどう思いましたか?
社長:
素直に驚きましたね。しかしながら、すでに就活生の5人に1人はアイグッズを知っている状態なのでは?と思ってしまいました。
Fさん(グッズディレクター):
えっ、そんなに!? さすがに言いすぎでは……(笑)。
Yさん(採用担当):
でも、「就活頑張りたい人はとりあえずアイグッズ受けてみたら?」と口コミが生まれる流れにはなってきている気がします。実際、私も人からの紹介でアイグッズを知りましたし。
Fさん:
採用イベントで企業紹介だけじゃなくて、就活のコツまで話しているから、印象が上がっていそうですね!アイグッズの見せ方が上手なのかも?
社長:
そうですか!? 見せ方については…まだ道半ばかなと思っています。というのも、根本にあるのは、製造業という業種・業態が時には地味でマイナスに映ることがあるんじゃないかなと。就活生とお話しする中で、正直「まだまだ実態より悪く見られてるな」と感じることもあります。採用市場においてはマイナスのスタートから、今やっと土俵に立てるようになった感覚ですかね。
Fさん:
なるほど、そうなんですね。
社長:
でも「見せ方がうまいだけの会社」にはなりたくないですよね。見た目と中身に乖離があると、批判の対象になる。「信じていたものと違った」と感じられてしまうのが一番怖いですから。
Yさん:
たしかに、キレイに見える企業ほど、後で違うと思われた時の反動って大きいですよね。
社長:
だからこそ、私たちは「ありのまま」をちゃんと伝えていくことが重要だと思っています。そしてそのありのままがアップデートされ続けて、結果的によい会社に見える流れだといいですよね。

「人は間違いを正したくなる。だから等身大でいる」が常に念頭にある社長。
社会を変えるより「会社を続ける」が共感されている
マガジン編集部:
ランキングでは「経営者・ビジョンに共感」という項目でも1位でしたが、どんなところが学生に響いていると思いますか?

参照:https://www.nikki.ne.jp/event/2025041804/
Yさん:
アイグッズのビジョンって、「社会をこうしたい」っていう理想論ではなくて、「1000年成長し続ける会社をつくる」っていう、すごく自分たちの在り方に立脚した考えなんです。そこに共感を得ている気がします。
社長:
こうした社会を実現したいという一種の正解を唱えると、その手段しか取れなくなってしまう。だからこそあえて明言はせず、社会から要請されることに柔軟性を持って応えていこうっていう姿勢ですよね。
Yさん:
就活生からも「部署の垣根を越えて、社員の話に一貫性がある」と言ってもらえることが多いんです。それって、みんながちゃんとその考え方を理解して、自分なりの「社会への貢献方法」を言葉で話してるからだと思っています。
トップダウンで「この手段でやって」「こう考えて」と逐一伝えているわけでなくて、一人ひとりが自然と会社の思想の元で細かな意思決定をしている。その積み重ねが、外部からの共感につながったのかもしれません。

まさに一人ひとりが「goodレシーバー」と語るYさん。
「居心地がいい」って、ほんと?
マガジン編集部:
ランキング結果では「居心地が良さそう」という声も多く見られましたが、それについてはどう受け止めていますか?

(参照)https://www.nikki.ne.jp/event/2025041807/ https://www.nikki.ne.jp/event/2025041805/
Fさん:
「居心地の良さ」とは何を指しているかですよね。1つ特徴的なのが、アイグッズは若いメンバーが多い割に馴れ合いがないことです。私も入社してすぐの頃「あ、アイグッズで友達を作るのやめよう」って決めた瞬間があって(笑)。人間関係の築き方がいい意味で「ビジネス寄り」になる会社だなって思いました。
Yさん:
すごくリアルな感想ですね。確かに、「アットホーム」っていう雰囲気とはちょっと違いますよね。努力したい人にとってはむしろ心地いいのですが、何も考えずにいると居場所がないと感じるかも?
社長:
そうですね。私もある意味「居心地が悪い会社」だと思っています(笑)。でも、それが成長には必要なんですよね。仕事で切磋琢磨したいという意志を持つ人が多く集まっていて、そこに居心地の良さがある。
だからこそ、採用においてはあえて幅を広げすぎず、「どんな人に来てほしいか」をもっと明確にしていくつもりです。
たとえば富士急ハイランドって、遊園地の中でも「絶叫マシーンが多い」っていうコンセプトが立ってますよね。そういうのが好きな人が自然と集まる感じ。アイグッズも「本気で成長したい人の会社」っていう軸が、すでに波及している気がします。

アイグッズに友達はいないが、「同志として」はよく飲みにいくというFさん。
活躍できるというより、活躍せざるを得ない?
マガジン編集部:
「若いうちから活躍できそう」というカテゴリでは1位でしたが、実際のところどうですか?

(参照)https://www.nikki.ne.jp/event/2025041803/ https://www.nikki.ne.jp/event/2025041804/
Fさん:
活躍できそうって聞くとすごくポジティブに見えますけど、実態は「活躍せざるを得ない」環境だと思います(笑)。
Yさん:
確かに。「自分がやらないと回らない」状況が自然と巡ってくる感じはありますよね。気づいたら前に立ってる、みたいな。
社長:
会社の方針として、挑戦したいという人にはどんどん実践の場に立ってもらうようにしています。思い切ってやってみてもらうことで、「自分の成長を自分でつくる力」を育ててほしいからです。
人が成長するのには「良質なインプット」「責任ある実行」この2つが求められると考えています。前者については、今は情報が得られる時代になり、「どの企業に所属するかで知識の豊富さが左右される」ということは少なくなりました。でも後者、つまり「責任ある実行ができるかどうか」は、置かれた環境によって大きく変わります。時には先輩がいることで、そのチャンスが遠のくことさえある。だからこそ、自分で成功に導いていく経験が積める場を、意識的に提供するようにしていますね。
Fさん:
そういった意図があったのですね。責任を負う分、最初はしんどい時もありますが、だからこそ自分の成長を実感しやすい。「自分がいなくてもなんとかなる」ではなく「自分がやらなきゃ」が日常になることで、得られるものがあると感じています。
社長:
一方で、経営は「長期マラソン」だと捉えています。短距離走のように突っ走るだけでは続かない。だからこそ、思いやりや愛、絆を大切にしながら、「ほどほどにガムシャラに」という姿勢で進んでいきたいんです。
例えるなら、高速道路で法定80kmのところを89kmで走っているようなイメージですね。常識からすると少し速いけれど、150kmで突っ走って事故寸前のような危うさはない…その絶妙なスピード感で、心身ともに健全に働ける会社にしたいと思っています。

アイグッズは高速道路の真ん中のレーンを走っている!?
アイグッズは働きやすくない!?
マガジン編集部:
アイグッズは働きやすいのでしょうか?
社長:
私はこの場を借りて、「働きやすくはない!!」そう断言したいですね。
Fさん:
随分キッパリですね(笑)
社長:
有名な大手企業と比べると制度もまだまだですし、私たちはものづくりをしているということもあって、リモートではできない仕事も多いです。制度は引き続き整えていければと思っていますが、一般的な「働きやすさ」を売りにしている会社ではないことは、しっかりお伝えしたいですね。
Yさん:
「働きやすさ」って、待遇や制度の話だと思われがちですが、アイグッズの場合は「周囲からの理解や自身の納得感がある状態」で働けるか、の意味合いの方が大きい気がしています。自分の考えを持って挑戦できる余白があるのは、すごく貴重なことです。
社長:
ただ…アイグッズの創業期は、周りを見てもランチ時間は片手におにぎり・片手で仕事をしている人が多く、9:00〜18:00までは基本的に客先に訪問する時間としていて、18:00以降から提案企画や社内会議を行う…という状況でした。そんな頃と比べると、すごく働きやすいかも!?
Yさん:
そんな時代があったんですね(笑)今ではみんな昼食しっかりとっていますし、18:00以降は社内ミーティング原則禁止です!

社長、働きすぎです!
まとめ:ランクインは通過点。
これからを一緒につくりたい
マガジン編集部:
最後に、このランキング結果をどう受け止めているか、改めてメッセージをお願いします。
Fさん:
私は中途で入社しましたが、総じて「人」に対するギャップはありませんでした。入ってから「あれ?」と思うことはなかったですし、むしろ入社してからが本番だったなと感じています。
だからこそ、今度は自分がそれを返せる存在になれたら。就活生から「良さそうな会社」と見てもらえるのは嬉しいですが、実際に一緒に働いて「本当だった」と思ってもらえたときに、はじめて意味がある。そのためにも、私たち自身がもっと進化していきたいです。
Yさん:
企業の数だけ「正解の在り方」があると思いますが、アイグッズとしては「努力する人が報われる会社」であり続けたいです。その軸はこれからもブレずに大事にしていきたいですね。
社長:
今年で10周年を迎えた今、私たちは次のフェーズに差しかかっていると考えています。「まずはちゃんとした会社だと信頼してもらえる状態」をつくることを目指してきましたが、これからは「いかに実態を伴えるかにこだわるフェーズ」に入っていく。事業成長はもちろん、社員の人生ももっと豊かにできるような会社を目指したいですね。