チームにとっての「本当によいリーダー」って?

みなさん、こんにちは!採用担当の根岸です。外もどんどん寒くなり、就活も本格化してきますね。この時期になり、よりインターン経験を積んでいるところなのではないでしょうか。アイグッズもインターンを開催している中で、以前ある学生さんから「自分がリーダーとして、本当にチームに貢献できているのかわからない」という声を聞きました。
みなさんの中にも、グループワークでリーダーになったものの、どのようにしてリーダーシップを取ったらよいのかわからないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、就活はもちろん社会人になっても使える「よいリーダーが持っているスキル」についてお話しします。
そもそも、なぜチームでやるのか
よいリーダー像を語る前に、前提としてなぜチームで作業をするのかを知っておかなければいけません。その答えはシンプルで、「メンバー全員が最大の力を発揮し、ひとりでの力では成し得ない成果を生み出すため」です。
より速く、より高品質なアウトプットをするためには、チームメンバーの関係性が良好であることも求められます。たとえば、ひとりが10割の力を出して、他のメンバーは5割くらいで取り組むのでは最大の成果が生み出せているとは言えません。チームメンバー全員が自分の持ち味を活かしながら、それぞれの10割の力を結集させて結果を出すことが理想的といえます。
“よいリーダー ”が持っている力2つ
チーム作業のゴールである「チーム全員で最大の成果を生み出す」ためにリーダーが発揮するべき力。それは主に以下2つの力といえます。
①メンバー全員を能力的リーダーにする力
②常にチームが前進している状態をつくる力
ひとつつずつ、詳しく解説します。
①メンバー全員を能力的リーダーにする力

突然ですが、下の図はチームで登頂を目指して登山をしている様子です。みなさんは①〜④どの人がリーダーだと思いますか?

先頭で道を切り拓く①の人でしょうか、それとも後ろでチーム全体を見渡す④の人でしょうか。
答えは、①〜④全員です。ずるい!と思った人もいらっしゃるかもしれませんが、②③の人は、中間を歩く者として先頭の人や最後尾の人にチームの状況を伝達するという大切な役目もあるはずです。
登頂という大きな目標をチームで達成させるには、誰かひとりだけがリーダーとして頑張ればいいわけではありません。一人ひとりが「チーム全体のことを考えつつも、自分自身のポジション・役割を全うする」といった“能力的リーダー ”でいることが重要です。
「前に出て発言するのは苦手だけど、人に寄り添うことは得意」という人は、雰囲気リーダー。「みんなの話をまとめるのは苦手だけど、アイディアがたくさん出る」という人は、提案リーダー…といったように、メンバー全員がそれぞれの分野のリーダー として、チームを引っ張っていけるのです。肩書きとしてのリーダーにすべてを任せればいいというわけではなく、メンバー全員が能力的リーダーであるチームを作る力が必要となってきます。
一人ひとりの力を引き出すには、「知る」「信じる」
では一人ひとりの得意なことを引き出して全員が能力的リーダーであるチームを作るには、どのようなことを意識すればいいのでしょうか?
メンバーの力を引き出す際にポイントとなるのは、[1]その人を知る [2]信じて任せる ことです。
「知る」というのは、その人の能力はもちろん、持っている願望まで理解することが大事です。いくら得意なことを見つけたからといって、役割を押し付けてしまうとどうしても「やらされている」と錯覚してしまいます。
お互いの「叶えたいこと」を理解し合い、成果を出した先には「あなたには〜というメリットがあるし、私には〜というメリットがある」ということを確認することによって、全員がモチベーション高く目的意識を持って取り組めます。持っている力を全力でその作業に注ぐ姿勢もできるのです。またチーム内でそれぞれの役割を明確にした後には、その人を信じて最後まで役割に徹してもらうようにすると、信頼関係が生まれてチーム全体がよりポジティブな気持ちで作業をすることに繋がります。
②常に前進している状態をつくる力

2つめの力は、常にチームを前の方向に進める力です。チームで作業をしていると、迷ったり止まったりすることもあるでしょう。そんな時「どうしたらいいかわからない」と解決策を探すことを諦め思考停止の状態になってしまうと、当たり前ですが一向にチームは変わりません。生産性の無い時間を過ごすことになり、結果的に思うような成果を生み出せなくなってしまいます。
変えられないことに執着せず、「じゃあこの次どうする?」を口癖に
常に前進思考な行動をする上で大事なのは、変えられないことに執着しないこと。たとえばワーク中、発表直前になってスライドのデータがすべて消えてしまったとします。問題が生じた時に、瞬間的に「過去のことを嘆いてもその事実は変えられないのだから、今できることは何かを考えよう」と頭をすぐに切り替えることで解決策が見えてくるかもしれません。
また「自分のメンバーが全然やる気を出してくれない。隣のグループに移りたい…」と環境や境遇に対して不満に思ったとします。これも自分ではどうにも変えられないことですよね。そこで「むしろどうやってメンバーのやる気を引き上げることが出来るか」を考えることに徹することで、今やるべき具体的な行動が見えてきて、結果としてチームが大きく前進します。
自分が変えられること・変えられないことを瞬時に判断する。変えられないことに関しては執着せず、常に前向きな思考でいることを心がけると、周りに大きな肯定的影響力を与えられますよ。
経験で培っていこう

以上の2つの力は、なかなかすぐに出来ることではないかもしれません。たくさん実践する機会を設け、経験から体得していってください。「意識する」だけだとワークに夢中になって実行を忘れてしまっていた…ということもあるので、チームに沈黙が走った時には必ず「じゃあどうする?」ととりあえず発言する といったように行動ベースで落とし込み、実践していけるといいですね。
まとめ

アイグッズはこれからも就活生のみなさんを応援しています!